薄花色の休み時間

美術館とか、本とか、映画とか。愛しているものたちについて。

じん(自然の敵P)「カゲロウデイズ」と萩尾望都「酔夢」が似てる

二つの共通点について書きます。

 

まず、カゲロウデイズは所謂ボカロ曲です。

結構有名だから知らない人も聴いてみたらいいと思う。


【初音ミク】カゲロウデイズ(歌詞付き)

本家の動画じゃないようですが、こっちのほうが状況が分かりやすいので。

(余談ですが歌い手りぶの「歌ってみた」もおすすめ)

 

非常に不思議な世界観ですが、萩尾望都の漫画にも似たようなのが。

半神 (小学館文庫)

半神 (小学館文庫)

 

こちらに収録されている「酔夢(すいむ)」です。

21Pくらいの短編なのでどこまで有名なのかは知らないのですが

知らない人のためにあらすじを。

※※※

前世。占い師は姫に告げる。

「心を告げるいとまもなく あなたはその人の足もとで うつぶせで死ぬだろう」

そしてその通りになってしまう。

 f:id:yamakiharuna:20160823200354j:plain

生まれ変わった未来ではお姫様は男(正確には両性具有)に生まれ変わっていた。

過去と少しだけ状況が違うためか、2人はつかぬ間心を通わせることができる。

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過去の運命を止めようと男は夢を遡り過去へ行く。

しかし、運命を阻止しようとして、運命が逆転する。

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過去では姫が生き残り、未来でも今まさに男が死のうとしている。

占い師の声が聞こえる

「その男はあんたの足もとで あおむけで死ぬだろう」f:id:yamakiharuna:20160823200524j:plain

※※※

おわり。

書いててつらくなってきた。ぜひ漫画で全部読んでみてほしい作品です。

 

 というわけで2つの話はこう。

 

「ある(運命づけられた)男女は、何回目覚めても(何度生まれ変わっても)

女性が死に、男性が生き残る。結ばれることはない」

「運命を変えようと男が動く」

「女性の死は免れるが今度は男性が死ぬ(また繰り返す)」

 

どちらも話はここで終わるわけですが、これにそもそも元ネタって何か

ある気もするんだけどどうなんだろう。気になる。

ネットのコメントで「2人一緒に死んだら何か変わるんじゃ」という考察が

されていて興味深いと思いました。

 

やっぱりオチはないけど今日はここまで。